着物の着用例

季節 着物 主な行事 着用するきもの/羽織、コート 締める帯
袷きもの 初詣 振袖・色留袖・訪問着・付け下げ・一ツ紋色無地 袋帯・名古屋帯・綴れ帯
初釜 振袖・色留袖・訪問着・付け下げ・絵羽コート・柄物コート
・色無地コート
袋帯・名古屋帯
成人式 振袖・袴 袋帯
袷きもの 卒業式 振袖・訪問着・付け下げ・一ツ紋色無地・小紋・袴 袋帯・名古屋帯・綴れ帯
入学式 訪問着・付け下げ・一ツ紋色無地・絵羽コート・色絵羽織
・黒江羽織
袋帯・名古屋帯
単衣 お茶会・お花会 訪問着・付け下げ・一ツ紋色無地・小紋・紗・羅・コート  
夏きもの 夏祭り ゆかた・綿絣・絞りゆかた・上布(麻) 単四寸帯・結び帯・八寸帯
単衣 お茶会・お花会・お琴会 訪問着・付け下げ・一ツ紋色無地・小紋 名古屋帯・袋帯
十一 七五三 訪問着・付け下げ・一ツ紋色無地・留袖・絵羽織 袋帯・名古屋帯
袷きもの 同窓会 自由な装い(小紋・付け下げ・色無地)・柄物羽織・柄物コート 自由な装い
袷きもの 十二 クリスマスパーティー 振袖・色留袖・訪問着・付け下げ・色無地・柄物羽織・柄物コート 袋帯・名古屋帯

着物のたたみ方

袖を左にして広げ、下前を脇の縫い目のところでたたみます。
下前の衽つけの縫い目を目安にして手前に折り返します。
上前を下前に重ねます。

上前、下前の脇の縫い目を重ねてたたみます。

袖付けの縫い目で上前の袖を折り返します。

収納箱に合わせて見頃を2つに折り、または、三つ折りにします。
下前の袖を袖付けの縫い目で下側に折り、でき上がりです。

長襦袢のたたみ方

袖を左にして広げ、下前を脇の縫い目のところでたたみます。
上前も同時に脇の縫い目でたたみます。

下前の見頃を中心に向かってたたみ、袖は脇の折目に合わせて折り返します。
上前も同様にたたみます。

袖から肩山に向って丈を二つに折りますが、収納場所、容器によって三つ折り、四つ折りにします。

虫干しについて

虫干しのメリット
正絹は生き物です。
湿気の多い場所で長期間に渡ってお着物を保管すると、カビが生えたり、白地が黄褐色に変色したりします。
特に、一度も手を通していない(着用頻度が低い)お着物ほど、このようなことが起こりやすいという傾向があります。
生活様式やタンスの材質の変化によって、部屋の中やタンスの中には湿気がこもりやすくなってきており、以前よりも
虫干 しをすることが重要となってきています。
定期的に虫干しを行うことが、カビの発生や白地の変色を防ぐだけでなく、シミやお着物の異常の早期発見にもつながります。
虫干しの方法とご注意
春と秋の2回、湿気の少ないよく晴れた日(天気予報で乾燥注意報が出ている日など)に、日にあたらない場所で、
お着物を 陰干ししてください。お着物を干す際は、着物専用のハンガーでなくても大丈夫です。
直射日光に当てたり、明るい場所に長時間おいたりすると、お着物が日焼けしてしまいますので、ご注意ください。
また、お着物を保管するタンスは、湿気の多い部屋には置かないようにしましょう。

汗を多くかく方のお手入れ

Point 1
お着物を着て汗をかいた場合は、必ず汗が付いた部分を水で洗いましょう。
一度でもお着物を着ると、襟・袖口には汗がついて必ず汚れますので、襟・袖口ふきは必ず行ってください。
汗などの汚れは透明なので、一見汚れていないように見えますが、確実に汚れは付着しています。
そのままタンスなどに直してしまうと、数年後には黄褐色に変色し、とても取れ難い汚れになってしまいます。
また、全体洗い・丸洗い・京洗い 等では、汗などの水を含んだシミは取れませんので、注意が必要です。
Point 2
できるだけ薄着で、軽く涼しく着るように心がけてください。
Point 3
留袖・色留袖などの重いお着物は、比翼(ひよく)を上前(うわまえ)と衽(おくみ)の部分だけにして他は付けず、
両袖 も袖口と袖の振りだけつけて、人形袖にすると楽に着ることができます。
Point 4
長襦袢は、袖無双で単重に仕立てると、1年を通して軽く涼しく着ることができます。
Point 5
長襦袢の裏に、汗防止加工を入れるのもオススメです。そうすれば、汗をかいていても着物まで汗を通すことがありません。
(当店にシミ抜きをご依頼くださった場合は、サービスでお入れしております。)